ネイチャー理論とは?

一人一人に

生まれつき備わっている

能力特性の本質

を知るツールです


「能力特性の本質」とは、その人の「生まれたまま、ありのままの状態」です。

私たち人間は、持って生まれた能力特性を素直に活かすことができたとき

「無理なく、楽に自然にうまくいく」ようにできています。

それなのに、なぜ、人は悩み苦しんだり、自己否定や自己嫌悪に陥るのでしょうか?

「ノミとコップ」の寓話

体長2ミリほどの「ノミ」は、自分の体の60倍から100倍ほどの跳躍力があるのだそうです。

このノミをコップに入れても、軽々と飛び跳ねて外へ出ることができます。

ところが、このコップに蓋をしておくとどうなるか。

当然ですが、ノミはジャンプすると蓋に当たってしまいます。

ジャンプするたびに蓋に当たることを繰り返すうち、ノミは蓋の高さ以上には飛ばなくなります。

しばらくして蓋を外してみると、ノミはもはやコップから飛び出すことができなくなっているのだそうです。

 

これは、人間が自分の能力を、自分自身で、本来持っているよりも低く抑え込んでしまうことのたとえ話として、よく使われます。

自分の本来の能力を、何らかの「蓋」によって抑え込み、その状態が長く続くことによって、いつの間にか、本来持っている力が出なくなってしまう。

現代社会に生きる私たちの多くが、このように、生まれたまま、ありのままに備わっている力を封じ込めたままの状態にいると言っても過言ではありません。

 

自分自身の本来持っている力を自己認識できずにいると、徐々に自分の価値を低く見るようになり、自分に自信が持てない状態になります。
自信を保つために、必死で勉強したり、世間的に評価の高い会社に就職し、「ちゃんとした仕事」に就こうとする、あるいは「ちゃんと結婚をして、ちゃんとした家庭を築くこと」をゴールにしてしまう人もいるかもしれません。

でも、どこか、心からの幸福感や充足感が得られず、漠然とした不安に囚われている、それは、世間から自分を守るための「重い鎧」を着込んで、重苦しさと自由がきかない苦しみをも一緒に身に纏っていることが原因の一つなのではないでしょうか。

蓋を外そう!鎧を脱ごう!

本来の力に蓋をしたり、あるいは、生まれたまま、ありのままの自分の外側を重い鎧で武装したままで長い年数を生き続けていると、さまざまな悩みや苦しみが生じてきます。

  • 仕事があり、収入は得られているのに、どことなく虚しさを感じてしまう
  • 自分に自信が持てず、周りの人のことを羨ましく思ってばかりいる
  • 自分には何の取り柄もない、という無力感に苛まれてしまう

このような状態に陥ったとき、多くの人が「何かを学び、身につけて、自分に自信をつけよう」と考えがちです。
もちろん、知識やスキルを身につけることは大切ですが、それだけは、自分に自信を持てるようになったり、心からの幸福感・充足感を得ることは困難です。

 

新しい知識やスキルを身につける前に、今身につけている「重い鎧」を脱ぐことが、幸福感・充足感で満たされる人生のスタートなのです。

今、私たちは「脱・学習=Unlearning(アンラーニング)」の時代に入ったと言われています。

学校の授業やこれまでキャリアで学び、身につけてきたことを一旦外し(捨てるという意味ではありません)、生まれたまま、ありのままの自分に還って、本来の自分の姿を再確認することが、人間としての成長や幸福な生き方のために不可欠だ、という考え方です。

 

この考え方は、何かを学び身につけることこそが人としての成長だと信じる人にとっては、恐怖を感じるかもしれません。
でも、その恐怖こそ、思い込みが作り出す「幻想」です。

重い鎧の下には、すべての人に「その人だけが持つ素晴らしい魂の輝き」が眠っています。

一度、鎧をすべて脱ぎ去って、生まれたまま、ありのままの自分の力の本質を知り、その力の活かし方を実践することによって、本当の意味での幸せな生き方が実現していきます。

内なる自己を見つける旅に出かけよう!

「自分のことくらい、自分でわかっている」と言う人もいますが、本当のところ、私たちは、自分のことが自分で一番よくわかっていない、といってもよいのではないでしょうか?

もし、自分のことを自分でよくわかっているのならば、わざわざ、悩む必要もないですし、人生の岐路に立たされても迷うこともないはずです。

 

長い人生の旅を、地図もコンパスも持たずに歩くのは無謀ですが、何か、頼りになるものがあれば、長い道のりも不安や心配に苛まれることはありません。

旅をしていて遭難してしまう原因は「自分の現在位置がわからなくなること」です。

これは、人生に置き換えても全く同じです。

自分自身について、より客観的に捉えることができるようになることで、不安は減り、エネルギーに満ちた状態で人生という旅を続けることができます。

 

そうやって続けていく人生の旅は、まさに「内なる自己」を見つける営みそのものでもあります。

今のこの時代に、この場所に、この姿で、なぜ自分が存在しているのか?

その答えは、本や学校にはなく、一人一人の魂の中にあります。

自分が生まれる時に携えてきた素晴らしい能力の本質を知り、その力を活かすことで、昨日より今日、今日より明日と、ほんの少しの変化を生み出すことが、幸せな人生を生きることなのです。

 

人生という旅に必須のアイテムが「自分の能力の本質を知ること」です。

誰でも、何歳からでも手にすることができ、しかも、一生目減りのしない素晴らしい道具、それが

「ネイチャー理論」です。